翔太
「ねぇ、真奈美‥‥」
日本に帰ってきた翔太。
久しぶりに真奈美の家に遊びに来ている。
真奈美
「はい?」
翔太
「悪いんだけど‥‥忙しくてまたちょっとの間来られないんだ。」
真奈美
「えっ?‥‥はい‥‥まだ帰ってきたばかりで忙しいですからね‥‥」
翔太
「暇になったら真っ先に真奈美のところに行くから‥‥
それまで待っててくれないかな?」
その真奈美と会わない期間にやり残したこと‥‥
11人との別れをしよう‥‥
翔太はそう思っていた。
真奈美
「はい‥‥私、待ってますね‥‥」
この頃は翔太を信頼している‥‥。
だからこそこうして何の疑いもない目で翔太をみているのだろう‥‥。
翔太
「ごめんね‥‥」
真奈美
「いいんです。」
真奈美は明るく笑っていた‥‥。
すると真奈美は翔太の手を取った。
真奈美
「待っていますね‥‥」
翔太は優しく、包み込むように手を握った。そして
翔太
「うん、待っててね!なるべく早く行くから‥‥」
と力強くいうのだった。